価値UPしよう
リフォームでご予算以上の価値を創造すること。それは、丁寧さであり、デザイン性であり、そして・・・
よく気が付く内装工事であるということが資産価値を守る
仕事を請け負い、いざスタートしてみると、構造がオーナー様の事前説明とは違っていること(一般の人が住宅構造を熟知しているわけがありませんからそのようなことは多々あります。)があります。そんな不測の事態があっても資産価値を維持するために柔軟に対応し内装工事をすることが大切です。
これは、横浜市は港北区の綱島西で請け負った築30年前後のワンルームマンションの壁紙と天井クロスと床材の交換の様子ですが、グリッパー工法のカーペットを剥がすと、コンクリートの躯体(スラブ)となっていますが、一部が木製で設備配管等が埋め込まれていました。当初の予定はそのまま床材をフロアタイル材に変更する予定でしたが、築年数を考慮に入れると、施工から10年以内に設備配管の補修工事必要になる可能性は十二分に考えられます。築10年代前後の物件であれば、コストカットの為にそのまま施行しても問題ないと思いますが、今回は、今後の補修のコストを削減することで資産価値を保つご提案をさせていただきました。
量端にある白っぽい木が床板で、真ん中と下のオレンジの木が仮止めの木です。
スッキリときれいな床に仕上がりました。
設備配管が埋め込まれている個所とその他の箇所とを分割して施行し、配管の補修工事が必要な時には部分的に取り外して修理ができるというリフォームとなりました。もしも、来年に、不具合に見舞われて配管補修工事が必要となっても、濃い茶色の部分にマイナスドライバーを入れて持ち上げれば外せる仕様で安心です。因みに、デザイン的には床材ど同系色の素材で目立たないようもできると提案もしましたが、オーナー様のご意向でクッキリしている方が良いとのことで、そのように致しました。
このように、予測に反した事態があっても、「見なかったことにしよう」ではなく、「価値を守ろう高めよう」という心を働かせて施行していきます。
お客様の大切な不動産資産を守りそして高めるリフォームという観点からの施行を原点としています。
当社は、職人が自分でやっている個人経営の小さな会社ですから、信頼が大切と心得ています。自分の不動産だと思って、住む人のことを考えて、デザイン良く、使い勝手良く、丁寧に、その結果、8年間以上もリピーターであり続けるお客様もあります。小さな会社ながらも、内装工事業界の印象を良くするリーディングカンパニーであろうと努めています。
「どうせ自分のものではないから適当でいいや、丁寧でなくていいや、施行中に予期しない事態があるけど施工が終わればどうせ隠れて見えないからいいや、」こんな職人とも呼べないような人たちが、内装工事業界の印象を悪くしてしまっているが残念です。でも、短絡的に彼ら個人を責められない事情があります。会社の請負金額は高額なのに職人には厳しい納期に施工単価そして上司に監視されお客さんに中間報告も問題点の指摘もできず・・・。こんな環境で、どうやって、不動産資産価値を守り高める内装工事ができようか。それで、どうやって、お客さんのために、リフォームによる新しい価値を創造できようか。
そんなシーンを目の当たりにして「依頼主に頼まれたことだけをやる職人」や「上司に叱責されないレベルの仕事を指示通りにやる職人」でいてはいけない、と思ってしまうところに自分らしさといいましょうか、職人魂とでも言いましょうか、ついつい、「予算額以上の資産価値アップ」を考えてしまう。
でもこれ、簡単じゃないんです。頼まれてもいない追加リフォームを提案し押し売り的に請け負ってトラブルになるというのは、この業界では良くあることなのです。トラブルになってしまった業者を見てきて、彼らと、自分の提案と何が違うかと言えば、例えば「予算」と「完成イメージ」であろうと思う。限られた予算でバリューアップを図るに当たり、高額なのにそれほどの価値に見えないリフォームと低価格でも見た目の印象を大きく変えるリフォームがある。つまり予算配分がうまくいくから喜んでもらえるのだろうと。それから、「完成イメージ」をお客さんとちゃんと共有しているということも大切。「行き当たりばったりでこんなのできました」じゃぁ、上手くいきませんよ。だから、事前説明は大切、そして、施工中の様子も、是非、ご覧になっていただきたいです。
「この予算でこれだけ部屋の印象を変えられるのか」というサプライズの笑顔を原動力に仕事をしていますから、価値が予算に合わない仕事はやりません。当社がリノベーション事業を魅力的な資産UPと思わない理由の一つがこれなのです。柱だけ残して半分壊して半分新築する規模のリノベーションでは、完成物件を見ると、目に見えている部分は全て新築となるわけですが、その費用は高額で、そうであるなら、新築したほうが、長期的に資産価値を保ちやすいわけです。(ただし、42条2項道路に接道するセットバック部分の面積が広い物件や接道義務を果たしていない再建築不可の物件は例外的にリノベーションの価値もあるだろうと思われます。)
価値が予算に合わないという例では、お客さんの中には、資産価値ダウンになってしまうご依頼をされる方があります。ご本人はそのことに気が付かれていないし、その工事を格安でやってくれることろを探したいわけです。当社では、お客さんの資産を守るために、お断りしています。分かりやすい例ですと下記のようなものがありました。
- 窓に鉄の網が入っているのがお気に召されないようで、クリアなものにしたい。しかし、防火ガラスを撤去するなら消防上シャッターを設ける必要があるが、デザイン的にシャッターを付けたなくないとのこと。建築基準法上の問題が発生して危険であるかもしれないし、そのような問題を抱える不動産の価値はその分だけ、減少します。
- 吹き抜け部分に天井(床)を作り、床面積を増やしたいということなのですが、小規模で面積的には建築確認が不要でしたが、検査済証の内容と違う建物になり、容積率超過や消防上の問題を生じさせ、不動産の価値を著しく低下させる。
このような仕事を請け負う業者はどんな気持ちで仕事をするのでしょうか・・・。自分の仕事で、お客さんから仕事をもらえて、希望通りに施工して喜んでもらえて、でも、この不動産の一般市場価格は下がってしまって、複雑な心境になりますね。数年後か数十年後か不動産を売却する巡り合せになった時、「あの時の工事のせいで、相場では売れない。」とならないようにと、提案させていただいています。
中古物件販売の不動産会社様へ
引渡しから2年間の瑕疵担保期間中はもちろん、その後10年間以上も問題が無い、もしくは、運悪く瑕疵が発生し損害賠償にも修補請求にも応じる不動産業者は信頼を勝ち得て中古物件販売のブランディングに成功することでしょう。そんな業者さんとは一緒に仕事をしていきたいですね。是非とも、ご依頼ください。きっとご期待に沿えます。
「いやいや、どうせ売却予定の不動産だから、リフォームで次の買主の眼だけごまかせればいいんだよ」とお考えの不動産業者様は、当社に依頼されないでくださいませ。売却ありきで、とにかく格安で済ませようとすれば、その不動産を利用される方はいずれ、必要のない問題(触らなければわからないからと下地調整しなかったとか、断熱材がカビているとか機能していないけど施行が終われば見えないから報告しなかったとか、)に直面します。そして、最初に対応を迫られ、評判を落とすのは、販売業者様。その次に、どのリフォーム会社が施工したのかをお知りになり、ああ、なるほど、この会社はそういう仕事をするところなのかと。そうなれば、当社が内装工事業界の印象を悪くすることに一役買ってしまう。それは、不本意です。信頼よりも目先の利益が大切なリフォーム会社(おそらく、相見積の際に一番安い見積もりを提示するところ)に依頼されてください。